訪問鍼灸よしまつ

☆ご覧頂きありがとうございます。

明るい話ではありませんが経緯を紹介する事で想いが伝わればと考え掲載しました。

闘病期間は５年に渡り、入退院を繰り返していました。
元々、肩こり持ちの人でした。
つらくなると、私が鍼やマッサージをしました。
母もとても楽しみにしていたようです。
が、癌が背骨まで転移した段階で主治医から積極的なマッサージは禁止されました。
背骨に脆弱性が認められ、骨折の危険があるとの事でした。

病気が進行し体力が落ちた母はやがて自力では起き上がれなくなりました。
入院中、私の携帯への連絡が増えました。
『肩がつらくて寝られない』
『病院の布団が重すぎてつらい』
『足がむくんで動かない』

接骨院での仕事を終え、病院に向かいます。
むくんでパンパンになった足をさすります。
指先から足裏、ふくらはぎを軽擦します。
治療院で行う手技よりかなり優しい強さです。

すると母がスーッと眠ります。
しばらくマッサージを続け、グッスリ眠ったのを確認して帰路につきます。

闘病生活の後半は、こんな繰り返しでした。

その想いが初心です。

身体に不調がある方は、心も暗くなります。
心身はひとつながりです。

心底、そのお手伝いをしたい。

『医者がこの世で生活しているのは、人のためであって自分のためではない。

　決して有名になろうと思うな。

　また利益を追おうとするな。

　ただただ自分を捨てよ。

　そして人を救うことだけを考えよ。』

『二十一世紀に生きる君たちへ』

司馬遼太郎